仕事をするうえで役立つ考え方として、次の2つが挙げられます。1つは、正しい答えを出す考え方、そしてもう1つは新しい答えを出す考え方です。
まず1つ目の、正しい答えを出す考え方については、社会へ出るまでに学校で学んできたことをそのまま活かす考え方といえるでしょう。仕事上で起こっている問題や与えられた課題について、因果関係を理論的に捉える必要があります。また、過去の例や実績なども鑑みたうえで、最も低リスクで成果を上げられる王道の解決策を導き出すのです。
そして2つ目の、新しい答えを出す考え方については、特に若手のうちに身につけておくと将来役に立ちます。前述の1つ目の考え方同様、理論的に思考するのと同時に、他者とは違う視点から物事の側面を捉えてみましょう。たとえ可能性は低くとも、過去とは全く違う切り口で課題の解決策を生み出せるのです。
特に、2つ目の考え方を身につけるのはそれほど容易ではありません。しかし、普段の生活の中でもさまざまな出来事に対して、「なぜ?」「本当に?」と柔軟に思考を広げていく訓練をしておくと、徐々にスキルを養えるはずです。たとえば、電車の中で乗客の行動を観察してみたり、車窓を通して見える街並みからさまざまな歴史を連想してみたりと、少しの時間でも有効活用して、身近で簡単なところから始めてみるといいでしょう。このように、働くうえで大切な考え方を意識して取り入れることが大切です。